「収入を安定させたい」
先行きの不透明な時代に誰もが望んでいることではないでしょうか?
Webからの収入で暮らしている専業アフィリエイターは会社員よりもその想いが強いかもしれません。
『複業のトリセツ』(著・染谷昌利)はその想いに一つの答えを示してくれました。
ひと言で表すと「三つの財布で300万円ずつ稼ぐこと」。
「複業」という響きからサラリーマン向けの本だとスルーしていましたが、実はめちゃくちゃアフィリエイターにも役立つ本でした。
複業の考え方
いわゆるサラリーマンの副業と「複業」は意味が違います。
『複業のトリセツ』では具体的な金額として、年300万円を三つの収入源から得ることが語られています。
例えば、会社員としての給与が年収1千万円を達成しても、会社が倒産したりリストラされたり病気になったりしたら一気にゼロになる可能性があります。アフィリエイトで月収100万円を達成したあとに収入激減に見舞われることも少なくないですよね。
会社員でもアフィリエイターでも、一つだけの収入は投資の世界で言う「卵を一つのかごに盛った状態」です。
一方、複業として三つの収入源があれば、どれかがゼロになっても残りの二つが残ります。
かごを一つ落としても残り二つのかごに入った卵は無事です。
そのために「お小遣いが稼げればいいな」とサブ収入を作る気持ちでやるのではなく、「別のメイン収入を作る!」という気持ちで取り組むのが複業です。
アフィリエイターはまずアフィリエイト以外の収入を作ることを考えてみましょう。
安定とはたくさんのものに寄りかかること
一つの柱をしっかり強固なものにしても、その柱が壊れない保証はありません。
三本の柱を作れば、一本のときよりも安定します。柱の本数が増えれば増えるほど安定するのはイメージしやすいでしょう。
「人間が自立するとはいろんな人に頼ること」
誰か一人に依存するのではなく、恋人や配偶者、友人、親、子ども、仕事仲間、いろいろな人に頼ることが自立すること。この人間観が私は好きです。
収入を安定させる点でも同じなんだなあ、と『複業のトリセツ』を読んで思いました。
安定させるために分散させましょう。
アフィリエイト以外の収入を作る
私の場合、アフィリエイトからの収入がメインです。割合はほぼ100%。
これまではアフィリエイト収入の中でバリエーションを増やそうと躍起になっていました。複数のWebサイトを持って、複数のジャンルを攻めることがリスク低減につながる。この考え方でした。
しかし、アフィリエイトである限り安定にはつながっていなかったのです。
ASPやGoogleの影響で共倒れする可能性のあるアフィリエイト収入は、サイトやジャンルが増えても分散になっていません。
極端に考えれば、インターネットとまったく関係のない収入があと二つあるのが理想です。
しかし、これまでの経験やスキルと関連性の低いことに取り組むのはリスクもあります。シナジーが効きません。またインターネットの利便性とチャンスの多さを捨てるのももったいない。
そこでひとまずはアフィリエイト以外の収入を作っていく方向で進めていこうと考えています。
1つは投資、もう1つはKindleなどでコンテンツを売る。このブログも活用できるでしょう。
最初はアフィリエイトに時間を割くよりも効率は悪いに違いありません。でも、共倒れしない収入を作る価値は効率だけでは語れません。
連動して影響を受けるものをたくさん持つより、小さくても関係のないものを持ちましょう。
理想はスキルは流用できるけれど、収入は影響を受けづらいもの。単純な読む、書く、喋る、聞くといったスキルほど流用しやすいでしょう。
動画編集やSNS集客などは電話交換手のように必要なくなる可能性があります。これらのスキル向上に時間を割くなら、好きで楽しくできるのが必須条件ではないかと考えています。
豊富な複業のパターン
複業に正解はありません。
イラストやライティングを受注してもいいし、不動産投資をしてもいい。
複数の会社で2日ずつ働く選択肢もあるでしょう。最近ではアフィリエイターをコンサル的に雇うサービスもありますね。
『複業のトリセツ』では第二章と第三章で様々な副業のパターンが紹介されています。
自分に合う/合わないを判断する材料として使えます。
おすすめの副業としてインターネット副業が出てくるのですが、アフィリエイターはすでに一部を実践済みなところが不利と言えば不利かもしれません。
それでもネットショップ運営やnote販売、動画、オンラインサロン運営などまだまだできることは残っています。ヒントにしてみましょう。
好きで時間を忘れて熱中できるようなものがあれば、それをなんとか収入につなげられないか考えるのがおすすめです。
アフィリエイターのスキルは別の世界に持っていけば、価値が変わります。
リサーチ能力やセールスライティング、SNSの活用といった個々のスキルはもちろん、一人で総合的なことが分かるのはそれだけで貴重です。
ちょっと集客のお手伝いをするのも良い副業でしょう。
ピンチに陥る前に、少しずつ収入のバリエーションを増やすことを考えていきましょう。
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