文章を書くときに意識していることを書いてみました。
この記事は、ブログやアフィリエイトサイトに記事を書く、メールで長文を書いて送らなきゃいけないなど、実用的な文章を書く人向けです。
分かりやすい文章術のような本はたくさんありますが、まずいちばんに身につけておくといいテクニックとして語尾のみをシンプルに解説します。
同じ語尾が続くと文章が幼稚に見える問題
悪い例を出しますね。
悪い例1)今日は7時に起きました。朝食がなかったので、近所のコンビニに買いに行きました。そこでパンを買いました。家で子どもと一緒に食べました。
内容がないからどうしようもない文章ですが、アホっぽい感じは伝わるかと思います。です・ます調でないパターンでも同じです。
悪い例2)今日は7時に起きた。朝食がなかったので、近所のコンビニに買いに行った。そこでパンを買った。家で子どもと一緒に食べた。
どちらの例でも語尾は同じものが続いています。
「ました。」「ました。」「ました。」「ました。」
「た。」「た。」「た。」「た。」
これを変えるだけで読みやすさがかなり変わります。
語尾をなるべく変えるように意識する
上の例で語尾だけ変えてみましょう。
悪い例1の書き直し)今日起きたのは7時。朝食がなかったので、近所のコンビニに買いに行きました。そこでパンを購入。家で子どもと一緒に食べました。
悪い例2の書き直し)今日は7時に起きた。朝食がなかったので、近所のコンビニに買いに行く。そこでパンを買った。家で子どもと一緒に食べる。
語尾にバリエーションを持たせました。
使ったのは以下の3種類です。
- 体言止め(7時。購入。)
- 現在形(行く。食べる。)
- 倒置法(起きたのは7時。)
これ以外に使いやすいのがこのあたりでしょうか。
- 推量(でしょう。だろう。)
- 否定形(~ない。~ではない。)
- 形容詞(多い。暑い。楽しい。)
- 補助動詞(~ください。)
小説家の中には「体言止めは使わない」と公言されている方もいますが、実用文では気にすることはありません。
理想は毎文違う語尾を、実用上は3回同じ語尾が続いたら注意
同じ語尾が続かないようにするのはなかなか大変です。特にです・ます調では不可能に近い。
そこで実用上は「3回同じ語尾が続いたら注意」と覚えておきましょう。
厳密なルールではありません。短い文なら語尾の連続が歯切れ良く感じることも多いでしょう。
短い文の例1)僕は走った。遠くに逃げたかった。消えてしまいたかった。泣いていた。
短い文の例2)これはメッセージです。あなただけに向けた記事です。誘惑です。毒です。
うん……書いていて混乱してきました。良文を書くのはやはりむずかしい。
とにかく語尾に意識を向けるだけで文章の読みやすさが格段に変わってきます。騙されたと思って一度やってみてください。
読みやすい文章への第一歩です。
コメント